夫婦別姓の世の中に
今回私の人生におけるもっとも過酷であった一連の出来事で学んだことは、
「人生、何が起こるかわからない。」
諸行無常、とはこのこと、一生の愛を誓ったカップルは多く離婚し、不幸はいつ降ってくるかわからない。災害だってそうだ。どんなに我慢し、守ってきたとしても、相手があることならばなおさら。
そして、「誰も信用しない」
もう一つ、この体験で改めて声を大にして言いたいこと。
夫婦別姓を認めるべき
結婚する時だって手続きが大変だったけれど、離婚時は、子供の名義変更もあり、それはそれは大変以上だった。
まずは前の戸籍から外れた除籍の証明を遠隔地のため郵送で請求、
それをもって家庭裁判所へ子どもの氏の変更申し立てをし、
認められたらそれをもって再度区役所へ行き、子どもの氏のを住民票上で変え、
住民票の写しを持って免許を変更し、
免許証をもってそれぞれの金融機関へ出向き名義変更し、
各種生命保険の名義を電話で伝え、書面を出し、
死亡保険金受取人を娘にし、
株証券の名義変更をし、
公共料金各所に名義変更を伝え、→ここで何度か、「変わった理由は?」ときかれ、不愉快だった。
携帯やネット名義を変え、
通販やすべての取引先の登録名を変更し
子どもたちの持ち物すべての氏を変え
縫いなおしたり、縫いつけたり。
なぜ女性だけがこんなtime consuming な作業をしなければならないのか?
時には変更の理由を聞かれ、
元夫の氏をそのまま使う人がいるけれど、それでは解決にならない。
私のように、忌々しい氏を二度と名乗りたくないと思うひとだっている。
数年前、夫婦別姓法案が議論されたときに、反対した議員たちの理論はこうだった。
「同じ氏でないと、家族の一体感がなくなる。」
はあ??同じ氏でも、平気で家族を捨てるゲスもいるのに?何が一体感だぁ?
膨大な氏変更の手続きが終了して疲れ果てたところで、社会に出れば、氏が変わったことで回りは離婚したことがすぐにわかる。
知られたくないのに。精神的にさらに気を揉むこともあり、ダメージがある。
先進国の中、いや、新興国を含めても、別姓を認めていないのは日本だけだ。
「離婚しなければ問題ない事」という理屈は、この夫婦別姓導入議論とは違う話だ。
人生何があるかわからないのだ。離婚しようがしまいが、夫婦別姓を認めるべきだ。
一日も早く、夫婦別姓が選べる世の中になってほしい。みいなとあいこが結婚するころには実現しているように切に願う。