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不倫・人格否定・そして突然の別居!地獄の底から這いあがる!

己の不倫を隠すためモラハラで私を洗脳し、突如別居した元夫。残された娘と3人で、新しい自分へ成長するまでを綴ります。

コスモス

前回の調停から3週間、毎月一回の調停はそれは長く長く、早く前に進みたい私には辛い「待ち」の時間。毎朝いつも通りに子供たちに食べさせ、学校に送り出す。夕食の支度を済ませ、出勤する。帰宅後のあわただしい宿題チェックと、お便り読みと、夕食の準備。

 

そんなもどかしくも忙しい日々を過ごしていると、3年前の不倫相手Yへの不貞裁判の訴状草案がT弁護士から届いた。

『訴状』

そんなもの、人生で初めて目にした。

10ページに及ぶ草案に目を通した。

私へのヒアリングと、証拠の私の日記をもとにした訴状は「いかにあなたの身勝手な不貞行為により私が母として、女としての尊厳を傷つけられたか。そして私たち夫婦が結果として今回離婚に向かっている状況になり、私と子供たちがどんな窮地に立たされているか、」をドラマチックに、壮絶に書き上げてあった。

 

いつもの慌ただしい日、子供たちとの幸せな3人暮らし、早く片づけて東京脱出を願う日々に届いた、衝撃的な内容であった。ーすべて私の身に起こったことなのに、こうしてドラマチックに綴られると、なんだか、当の本人が驚いてしまって。私、こんな目に合ってきたのか・・・・と。ー

 

自分が決めた裁判、ひどく傷ついた出来事は少しずつ「過去」になりつつある日々のなかで、まるで他人事のように訴状を読み、初めて聞いた話のように衝撃を受けた。

 

その日の夜、私は嫌な夢を見た。

早漏夫がなぜか我が家に顔をだしていた。一言二言言葉を交わしていると、インターフォンが。のぞき窓を除くと、ブルーのジャケットを着た、30代位の鬼の形相をした女がのぞき窓越しに、怒鳴り散らしているのだ。女の歯並びは悪かった、顔も思い出せるくらいはっきりと。-今の不倫相手なんだな、と夢の中の私は考えた。

今の不倫相手が、自宅に顔を出した早漏夫への嫉妬に狂い、我が家に押し掛けてきた夢だった。

 

Yとはもう不倫は続いていない。妻子を捨てて出て行った早漏夫の本当の逃げ出した理由は、新たな『不倫』と確信しているが、証拠がない。

 

目覚めて、『改めて、興信所を使おうか、』と、半日悩んだ。

でも、生活がわからない今、何日もしっぽが出るまで頼むことはできない。お金がもったいない。だから、今の不倫女に、熨斗をつけて早漏夫をくれてやる、と改めて決めた。もう、いい。

でもこの夢の意味は不思議だった。訴状を読んだから、そんな夢を見たんだろう。

 

日曜日、あいこが、朝6時半からの、団地の広場で行われるラジオ体操に珍しく出かけた。年寄りが集まって雨の日も風の日も、冬の寒い時も毎日行われる自主的なラジオ体操。そこに、ひそかにみいなとあいこが「おばあちゃん」と慕う、同じ棟に住む、住井さんという60代の女性がいる。

その住井さんから、ラジオ体操のあと、「川辺まで散歩に行こう」と誘われた、というあいこ。外は大雨だというのに?

不思議に思ったが、長靴に履き替えさせた。

そして30分ほどで戻ってきた笑顔のあいこのちいさな右手には、コスモスが握られていた。住井さんは、あいこを、コスモスが咲き誇る川辺に連れて行ってくれたのだ。

 

久しぶりに顔を出したあいこを、日曜日だったのもあって、雨だったけれど、散歩に連れ出してくれたのだろう。連れて行ってもらった先に広がるコスモスに、あいこも喜んだことだろう。

赤いコスモスの花言葉は「愛情・調和」

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住井さんは、我が家の事情を知らない。無条件に、みいなとあいこを温かいまなざしで見てくれる。

私は、この住井さんの温かい愛情と、「おばあちゃん」としてのやさしさに、ただ、感動した。他人の子に・・・・

7歳のちいさなあいこの胸に残った大きな傷は、「おばあちゃん」の愛情で少しは癒え

ただろうか…。

春前にはここを出ていく。その際には、住井さんに打ち明けよう。

受け止めてもらいたい、のではなく、こんな窮地にあった我が家の娘たちをかわいがってくださって、ありがとうございます・・・と心から感謝を伝えたい。

東京で一人ぼっちで戦う私。他人のやさしさに、涙した。