心の変化‐葛藤期
岡野あつこさんによると・・・
第3段階 葛藤期
パートナーの心はもう自分を見ていないという現実を受け入れようとしたり、受け入れまいとしたり、といった葛藤を繰り返す。また修復の可能性に賭ける。パートナーとの歴史を振り返りあの時はよかった、などと考えたりもするが、少しずつ今の状況に慣れてあきらめの気持ちも湧いてくる。
夫のアパートへ夜行ってみて、インターホンを鳴らした瞬間に明かりが消えた時から、
私は少しずつ現実を受け入れようとしていた。
でも、毎日、どこかで、「あいつは何をしているのか」「女とセックスしているんだろうな」と考えることもあった。
「早漏のくせに」
騙され、恨めしく、憎かった。
仕方がない、出会ってからを含めると、17年も一緒にいたのだ。
引越しをし、狭い部屋での娘たちとのにぎやかな3人暮らし。贅沢はできないけれど、手料理を一生懸命食べるいとおしい娘たち・・・4つそろった食器も、椅子も、ランチョンマットも、3つで使うことも慣れてきた。娘たちは、パパがいない生活を、とっくに受け入れていた。
週末娘たちと出かければ、パパ連れの子供たちを見る。
1か月前は、胸が締め付けられ、『ついこないだまでは、みいなもあいこも、こうしてパパと出かけていたのに・・・なぜ?!』と、現実を受け入れられなかった。
今は、冷静に、そのパパたちの子供との接し方を観察できるようになった。
どのパパも、とても子供たちに愛情をもって接している。あたりまえだけど・・・
図書館で、子供に本を読んであげるパパ、一緒に本を探しているパパ、とことん付き合っている。
プールでは、ずっと子供たちと一緒に、泳ぎの練習をしたり、浮輪で遊んだりしている。
思い出してみれば、夫は、このパパたちのように、娘たちと出かけることはあっても、とことん付き合うことをしていなかった。
図書館へいけば、自分は常にスマホをいじる。
プールなど、私が誘わなければ行くとは言わない。自分の買い物に突き合わせるほうが多かった。
客観的に夫の接し方を思い出すと、巷のパパたちと比べて、真剣に子供たちと向き合っていなかった事に気づいた。
常に、自分のことばかりだった。
外面が良く、イクメンであることを自慢していたから、周囲は気づかなかっただけ。
私も含めて。
私に悪いところがあるならば・・・
夫選びに失敗したことだ。